「須高」 第99号 令和6年10月20日発行
目次
口絵 閉店老舗肥料商保存看板 ……………………………………… 編集部
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《創立五十周年記念講演》
川中島合戦と須高地域 …………………………………………… 村石 正行
《創立五十周年記念寄稿》
・月院社何丸の紀行「花の手ぶり」 ……………………………… 矢羽 勝幸
・野辺に伝わる来迎念仏~七百年の伝承に生きる~ …………… 中澤 允
・須坂と版画~小林朝治と上野誠 ………………………………… 川浦 裕二
・福島村新田(古新田)福島村の考察
― 開発地は千曲川左岸か?― ……………………………… 丸山 剛
・須坂小唄誕生秘話 ………………………………………………… 今井 彰
・越六郎と山丸組製糸/山丸コレクション ……………………… 越 宏一
・大工の世界 ………………………………………………………… 黒岩 聖
《「須高」と私》
・創刊号からある「須高」 ………………………………………… 岡村 榮
・宮川孝男先生と川柳 ……………………………………………… 浅岡 修一
《古文書を読む》⑫「ある手紙から」……………………………… 関谷 公
《「昭和の記録・私の思い出」補遺》
・冬山に野兎を追う―遠い、体験を思い起して ………………… 小野澤 憲雄
・SOでマカオ選手団を迎えて …………………………………… 池田 志う子
・昭和の会話 (5) …………………………………………………… 片山 久志
回覧板・講座・出版案内 …………………………………………… 各部
編集後記・「100号」原稿募集 ……………………………………… 編集部
☆編集後記
〇講演録「川中島合戦と須高地域」(村石 正行)
知っているようで知らない川中島合戦。資料の精緻な組み合わせ・組み立て・読み解きで、合戦の実相に迫る。
〇月院社何丸の紀行「花の手ぶり」(矢羽 勝幸)
俳諧史研究に名を遺す長野市吉田生まれ化政期俳人何丸の優雅な上洛紀行文(江戸↔京都)。初翻刻。
〇野辺に伝わる来迎念仏 七百年の伝承に~(中澤 允)
一遍開祖の時宗行儀・平安時代の空也和讃が生きて伝承されているのは全国で須坂市野辺の来迎念仏だけ。
〇須坂と版画 小林朝治と上野誠(川浦 裕二)
筆者の父は版画史に名を残す小林朝治・井上誠と、筆者も上野誠と親交。筆者だけが知る貴重な記録。
〇福島村新田(古新田)の考察―開発地は~(丸山 剛)
既存史誌類の「福島村新田」=「福島新田村」を否定、「福島村新田」≠「福島新田村」を論証する。
〇須坂小唄誕生秘話(今井 彰)
カッタカタノ…新民謡の走りとして一世を風靡、今も歌い継がれる須坂小唄誕生の背景にあったのは?
〇越六郎と山丸組製糸/山丸コレクション(越 宏一)
内外に名を馳せた山丸組製糸。昭和5年の倒産で関連コレクションも散逸と思いきや、あるべき所にあった。
〇大工の世界(黒岩 聖)
親方は連日強烈な雷を落としたが持てる技はすべて伝授してくれた。古き良き時代の職人実録。貴重。
〇創刊号からある「須高」(岡村 榮)
「須高」が創刊号から最新98号まで一冊の欠けらもなくそろっているのは希少。子々孫々まに残して欲しい。
〇宮川孝男先生と川柳(浅岡 修一)
2代会長宮川先生は多才で「高穂」と号し川柳も。「子の無限性を信じて今日も草をとる」は耳が痛い。
〇冬山に野兎を追う-遠い体験を…(小野澤 憲雄)
「うさぎ追いし」は「うさぎ美味し」だった!まだまだある、次代に残したい嘘のような本当の話。
〇SOでマカオ選手団を迎えて(池田 志う子)
スペシャルオリンピックス(SO)と複数のSがつくのは年中活動しているから。マカオは中国の特別行政区。
〇昭和の会話(5)(片山 久志)
郷土の歴史や文化をつたえてきた方言。消滅寸前だが、まだ間に合う。文字・音声・映像で残そう。
〇口絵 閉店老舗肥料商保存看板(編集部)
高度成長以前の日本で農業が占めていた位置がうかがえる看板。ささやかながらもこれも産業遺産。